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坂中論文が在日朝鮮人問題を解決に導いた

今日、経済界、スポーツ界、芸能界などを見渡すと、在日コリアンの活躍が目立つ。医師、弁護士、公認会計士など専門職に従事する人も多い。

歌謡の世界は在日コリアンの存在を抜きにしては語れない。ソフトバンクの創始者の孫正義氏を筆頭に起業家が続出した。焼肉やキムチが日本人の好きな食べ物になったのも朝鮮半島出身者がいたからこそである。

私たち日本人は、戦後日本に残った65万人の在日朝鮮人とその子孫が、日本の社会・経済・文化の発展に貢献したことを忘れてはならない。在日朝鮮人は、単一色の強い日本社会に彩を添え、日本の経済と文化に活力をもたらした。もし彼らがいなかったなら、先祖代々の日本人が社会の成員のほぼ100%を占める、単一性の極まる社会になっていたかもしれない。

坂中論文の著者として次の言葉を残しておきたい。「日本人の歴史認識が問われるとともに在日コリアンの民族的アイデンティティがからむ、困難きわまる少数民族問題を解決に導いた経験を鏡とすれば、マイノリティの立場に配慮する日本人は1000万人単位の移民の受け入れも難なく成功に導くにちがいない。在日コリアンは来るべき移民社会において日本のマイノリティの象徴として光を放ち続ける存在になるだろう」

在日韓国・朝鮮人との関係改善に取り組んだ経験を生かして、9000万人の日本人が1000万人の移民と誠実な態度で向き合えば、移民との共生社会を樹立できるだろう。

わたしは坂中論文で法的地位の安定、就職差別の撤廃、社会保障制度の適用を提案するとともに立法措置を講じ、在日韓国・朝鮮人問題の解決の道を開いたことを誇りとする。

朝鮮半島出身の65万人の移民とその子孫がこれだけ大きな仕事を成し遂げた実績に照らすと、全世界から1000万人の移民を迎えると、その中からどんな偉材が現れるか、どんな偉業を達成するか、それを思うと期待に胸がふくらむ。