圧巻の論文人生

国家公務員を辞した後の16年間に40冊余の著作を発表した。闘志を胸に秘めて力強い論文を積み上げた。わけてもこの3年は堰を切ったように大作を発表している。雄渾なタイトルを見て世界的な視点から創作活動に没頭した往時の記憶がよみがえった。
努力の報われない時代が続いたが、そのことが論文人生にプラスに働いたと認識する。移民政策の世界は私の独壇場の世界だった。国家百年の計を立てる論文を心のままに書かせてもらった。圧巻の論文人生だった、ドラマティックな人生であった、と感慨を覚える。
あるいは人類共同体哲学に基づき人類の未知の領域を開いたとして「坂中英徳は人類の希望の星」と称せられる時代が訪れるかもしれない。