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再起不能の重体に陥る前の移民開国を

国家公務員を退職した2005年から今日まで身命をなげうって移民国家の理論体系の構築につとめてきた。健康に恵まれて73までの十分の命をいただいたのに、自分の非力を棚に上げて未練がましいことをいうのはどうかと思うが、移民国家の礎を築くのに必要なあと2年の命がほしい。2020年の東京五輪までに移民法制の整備など移民国家制度の基礎を確立したい。

東京オリンピックが日本を元気な国によみがえらせるラストチャンスであると腹を固めている。そうは言うものの、いくら精いっぱい努力しても思い通りにならないのが世の常である。仮に私の力が及ばず、予定通り移民開国を実現できなかった場合の私の責任は万死に値する。それが国民にもたらす精神的・物質的損失は計り知れないものがある。

その場合、この年になると腹を切って国民にわびる気力は残っていないので、大言壮語の坂中英徳とののしられ、生き恥をさらすしかあるまい。これまでも一部の国民から、「坂中英徳は夢みたいなできもしないことばかり言う」と冷ややかな目で見られていたので、それが自分の定めと思えば気がおさまる。しかし、生きる目標がなくなった老兵は再起不能の精神状態に追い込まれるだろう。ボランティア活動家に定年はないが、魂を失ったボランティアは無用の長物と化すだろう。

老婆心から遺言を一つ言わせてもらえば、日本型移民国家の詳細について記述した図書を多数残したので、いずれ捲土重来を期する政治家が現れ、移民国家が成立するであろう。日本国が再起不能の重体におちいる前の移民開国を希望する。

話題を変える。近ごろ私を元気づけることがあった。最近の移民政策研究所のウェブサイトへの一日当たりの平均アクセス数が5000件に達したのだ。多い日は1万件を超える。これは坂中移民政策論に共鳴する若者が着実に増えていることの何よりの証明だ。この驚異的な数字は若い人たちの移民政策に寄せる期待の大きさを示すものだ。今後、若い世代の移民政策を支持する声はインターネットの世界で急激に高まるであろう。それは日本の新しい未来をつくる原動力に発展するだろう。