全会一致で移民関連法案が成立する日

坂中提案

私はこの10年間、日本の運命を決める国家の大計に一民間人が主導的役割をはたしていいものか、政治の覚醒を待つべきではないのかと、政治との関係でずいぶん悩んだ。結局、苦渋の決断であったが、国家の命運がかかる移民問題をタブー視する政治家の態度に業を煮やし、思い切って政治の領分に乗り出した。

これがけがの功名というものなのだろう。結果的に移民政策は政争の具にならずにすんだ。移民国家のグランドデザインを短期間で仕上げることができた。移民革命は上からの革命ではなく、国民の総意で決める民主的革命になった。

オールジャパンで国家危機を乗り切る大局的見地に立って考えると、結果オーライということなのかもしれない。しかし、手続き面を重視する立場からすると、在野の人間の分際で出すぎたまねをして内心忸怩たるものがある。坂中英徳の越権行為に対する歴史的評価は後世の歴史家の判断にゆだねる。

移民国家への道が山場にさしかり、政治とどう向き合うかについては、草莽の士の立場を踏まえて事にあたる必要がある。政治の本質は決断と実行であるが、自由人である私はもっぱら言論活動で勝負する。日本の移民政策をリードするオピニオンリーダーの責任をまっとうする。

8月3日の『日本型移民国家の創造』の出版記念会で与野党の6人の政治家から激励の言葉をいただいた。そのとき、移民政策は政治家が党派を超えて取り組む国民的課題になったと理解した。全会一致の可決で移民関連法案が成立する日が心に浮かんだ。

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