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人類共同体ドクトリンが脚光を浴びる日

論文人生も45年にもなると新しい発想も政策提言も生まれないと諦めている。とりわけこの5年間はマンネリズムの極みの文章を綴っている。しかし、そのような論文に何の価値もないかというと必ずしもそうとは言えないと感じている。私の論文と長年親しんだ友人たちは「最近の論文は格調の高いものになっている」とほめてくれる。そのあたりのことは自分ではよくわからないが、人並はずれた執念の持ち主が移民政策の立案の一点にテーマを絞り、移民国家理論の奥義に迫り、説得力の増した理論に発展したのだろう。なお、75になった今もロマンを追い求める心意気を堅持している。

究極の移民社会すなわち人類共同体社会の創成を悲願とする私は、人類がコロナウイルス問題を克服した後の世界において時を置かず、日本発の人類共同体思想が脚光を浴びる日が訪れることを願っている。人類のDNAの中に「災いを転じて福となす」の克己心が刻まれているから今日の人類の栄華があると思っている。他方でおごりをきわめた人類が落日を迎える日が近いと恐怖心に襲われる時もある。

ここで私の夢をひとつ言わせてもらいたい。「移民が主役に躍り出る22世紀初頭の地球社会において、21世紀に起きたコロナウイルスの惨禍を目の当たりにした坂中英徳の唱えた人類共同体ドクトリンが世界の人々が共感する普遍的理念としてきらめいている」