人口体系の瓦解が迫る日本はどこに向かうのか

坂中提案

多数の移民を受け入れたフランス、ドイツなどで起きている移民の問題を持ち出し、日本は移民を受け入れるべきではないというのが、日本の知識人の一般的傾向である。

しかし、人口体系の瓦解が迫るこの期に及んで、そのような移民談義をし、移民鎖国に固執するのは無責任きわまる。

もはや日本人だけでは経済と社会を運営できない危険水域に入ったことを直視すべきだ。人口ピラミッドの崩壊が何をもたらすかに目をつぶり、無為無策のまま国力の衰微を速め、子や孫の世代を奈落の底に沈ませてもいいのか。

人口が減り、経済がしぼみ、社会が消える時代入った日本はどこに向うのか。平成の日本人が「移民」は嫌だというのであれば、日本民族は人口崩壊の深まりとともに地球上から消えてゆくしかない。

私は、日本が人口崩壊の危機を乗り切り、生き延びる道は、移民国家への転換を図るしかないと考えている。

国運をかけて世界規模で行われている人材獲得競争に打って出るべきだ。欧州の失敗を他山の石とし、日本の伝統と精神風土に根ざした独自の移民政策を用意し、移民開国に踏み切るべきだ。人口減が本格化し、日本沈没の危機が現実のものとなりつつあり、一刻の猶予もならない。

私が提唱している移民1千万人構想は、50年の時間をかけて現在のイギリス、フランス、ドイツ並みの「10人に1人が移民」の国へ移行するものである。日本文明の持つ底力と国民の民度の高さからすると、実現は十分可能であり、日本は欧州諸国の上をいく移民国家になる可能性が高いと考えている。

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