人のやらないことばかりやってきた

坂中提案

法務省入国管理局時代、意図したわけではないが、結果的に人のやらないことばかりやってきた。在日韓国・朝鮮人問題にはじまり、北朝鮮帰国者問題、興行入国者問題など、誰も手をつけない難題と取り組んだ。それが幸いした。競争相手が不在で私の独り舞台であったので、時宜にかなったテーマを選び、誰の制約を受けず、思う存分の活躍ができた。

退職後は民間の研究団体・移民政策研究所を設立、移民国家の創建に挑んでいる。さらに2017年の今日、移民国家の象徴である米国を始め移民先進国で人種差別と排外主義の勢力が台頭する中、移民国家の新モデルとして人類共同体構想を提案している。坂中移民国家ビジョンは、多民族共同体国家の創設、地球規模の人類共同体の創成、恒久的世界平和体制の構築の三本柱からなる。その雄大なアイディアは英語論文『Japan as a Nation for Immigrants』(移民政策研究所、2015年)として世界に知られている。この論文が重大な岐路に立つ世界の移民政策の新地平を開く契機になれば幸いである。

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