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世紀の大構想が視界に入った

 
国家公務員を辞めた2005年から2019年まで、著作・論文の形で発表した移民政策論は、世界の知識人から異例の評価を受ける一方で、国内の知識人からは無視されてきた。
 
坂中構想を評価する日本の知識人は、昔も今も皆無に等しい。日本の歴史はじまって以来の大構想を提案しているのだから、それも無理からぬことだと理解する。近未来の世界を視野に入れた坂中ビジョンの真価が認められるまでには100年単位の時間が必要なのかもしれない。

私は、「人口秩序の崩壊はすなわち日本の崩壊」と喝破し、移民国家の理想像を求めて研鑽に励み、日本人の魂がこもった国家戦略を打ち立てた。そして移民政策研究所のホームページで連日、移民政策のエッセンスを発信している。坂中移民国家ビジョンはとりわけ若者の心をつかんだようだ。その何よりの証左がある。最近の移民政策研究所のホームページの一日あたりの平均アクセス数が約7000件に達した。

そしていま、あたかも九死に一生を得たかのように坂中ビジョンが不死身のごとく動き出した。前述のとおりインターネットの世界において移民賛成の声が爆発的に高まった。

『ワシントン・ポスト』『エコノミスト』など海外の有力メディアが日本政府に移民開国を迫った。

初めは坂中英徳の個人的見解にすぎなかった移民革命思想は、移民国家のあるべき姿を追い求めて千思万考につとめた結果、世界の移民政策の常識をくつがえす移民国家の理論へと理論的進化を遂げた。そして2019年11月現在。坂中提案は、国の内外の世論の支持の高まりを受けて、政府と国会が早急に決断すべき国民的課題になった。政府も出入国在留管理庁を発足させるなど移民政策を推進するために必要な体制整備につとめている。

歴史の必然によって移民国家・日本は生まれるべくして生まれるのである。移民政策研究所所長が獅子奮迅の活躍をする時代は終わった。

頑強な移民鎖国体制を崩壊させるところまでが革命家の仕事である。「革命が成った後に革命家が建設家の仕事に手を出すとろくなことがない」という事例は、革命の歴史が雄弁に語るとおりである。古い制度をくつがえす仕事と、新しい制度をつくる仕事とは次元を異にする。それぞれを別の人間が担当すれば革命の成功率が高まると考えている。

移民社会を建設する仕事は、政治家のリーダーシップのもと、国民と行政官の責任において実行してもらいたい。移民革命の象徴的存在の私は、移民社会の発展の障害物にならないよう速やかに第一線から身を引き、移民国家の成長を温かく見守りたいと思っている。