世界防災科学研究センターの基本構想について

坂中提案

国民が平成の悲劇を決して忘れないことを誓うモニュメントを後世に残し、また東日本大震災の経験を教訓に災害に強い日本を作ることを目的として、世界防災科学研究センター(以下「世界防災研」と略称)を、福島県福島市に設立することを提案する。

世界防災研は世界に開かれた研究・教育機関とする。地震学、地学、原子物理学、放射能汚染、被爆者治療などの分野の世界的権威を招聘し、地震、津波、原子力発電事故に関する科学的研究を行う。また、世界の若手研究者を留学生として受け入れ、防災学、地球科学などを教える。

千年に一度の大震災、巨大津波、福島原子力発電所事故の三重の災害に見舞われた日本は、世界の防災学者、地球物理学者らにとって実地調査の材料が山ほどある研究者冥利に尽きるところだ。最高級の待遇で迎えれば、世界からノーベル賞級の人材が日本に集まり、福島は世界の防災科学のメッカになると期待できる。

世界のどこかの国で震災・津波・原発事故が発生した場合には、直ちに世界防災研から防災専門家チームを被災国に派遣し、被災者の支援と復興支援にあたる。世界防災研で防災学を修めた研究者には、防災専門家として世界の災害現場で活躍してもらう。

福島は、世界の防災研究センターとして、地震、津波、原発事故に関する防災情報や避難の方法などを世界に発信する基地の役割を担う。

世界防災研は研究員7名(うち日本人研究員は1名)の体制でスタートする。また、年間20名の学生(うち日本人学生は3名)を受け入れる。

研究員、学生は、世界的な視野に立って、世界の人文科学・自然科学分野の第一線で活躍する若手科学者の中から選考する。

« »