世界は日本の移民開国を望んでいる

坂中提案

以下の小論は、東日本大震災直後の2011年3月18日、日本の将来への強い危機感をいだき、移民政策研究所のホームぺージに発表したものである。しかし世間からは何の反応もなかった。読む余裕のある人などいなかったのだろう。当時の私の思いがこもった文章である。いま一度、ホームページに掲げる。

刻々と人口危機が迫る中で千年に一度の大災害に襲われ、国民は惨状に呆然と立ちすくみ、世界からは日本沈没論も出ている。在日外国人が続々と出国を始めている。

日本人が自然の猛威にもめげず、人口問題に敢然と立ち向かう勇気を持たなければ、大震災後の復興の見通しが立たないばかりか、遠からず生産・消費・税収・年金・社会保障・国民生活などすべてが破綻するのは必至だ。

私はかねてより人口動態の転換に起因した体制崩壊をまぬかれる起死回生策は移民政策の導入しかないと主張してきた。日本の伝統と精神風土に根ざした日本型移民政策を掲げ、50年間で移民1千万人の受け入れという革命的な移民政策を提唱している。

政治の英断が下され、新規の国民として1千万人が勘定に入る移民国家に舵を切れば、衣食住、教育、雇用、金融、観光、情報などの移民市場が生まれ、新しい産業が起こり、日本再興のめどが立つだろう。新鮮な人材の確保と国内需要の回復が見込まれるから、日本企業の海外移転の動きが弱まり、国内回帰の動きが強まるだろう。

同時に、世界に向かって日本再生の国家ビジョンを示せば、世界の人々は歴史的な日本開国を評価し、移民の受け入れで世界に貢献する日本の存在感は上昇に向かうだろう。海外の投資家は移民政策で人材供給と市場開発が計算に入る日本経済を見直し、「日本売り」から「日本買い」に転ずるだろう。

人口が減り、経済がしぼみ、社会が消える時代に入った日本は、移民立国に国運をかけるしか生き延びる道はない。日本沈没さえ云々されており、一国の猶予もならない。

日本には移民を適正に受け入れるための基盤も環境も精神風土も備わっていると認識している。八百万の神々を受け入れる寛容の心がある日本人なら世界に冠たる移民国家を樹立できるだろう。

« »