世界の頂点に立つ移民国家を夢見る

坂中提案

 余命いくばくもない老年に達して何事も運命として受け入れる心境になった。移民国家をつくる天職にじゅんずる決意を新たにするとともに、坂中構想の先途を思うことしきりである。そのときいつも天命を知り天職に従事するという幸運を独り占めする人生があっていいものかと胸が痛む。私はいい事ずくめのハッピーエンドの人生などあり得ないという変わった人生観を持っている。
 日本の国運をひらく日を前にして、移民国家の創建のような歴史的大事業を成し遂げるには、最後の最後まで難問と格闘しなければならないという歴史の教訓をかみしめる。産みの苦しみが待っているにちがいない。どんな難関が待ち受けているかしれない。想像を絶するプレッシャーが我が身におそいかかるだろう。移民に消極的な姿勢の政治の壁を突き破れるか。四面楚歌が続く中、精根尽き果て、世界の先頭をゆく移民国家をつくる壮図はむなしく挫折するのではないか。眠れない夜、そんな不安が押し寄せてきて心をよぎる。
 するとすぐに弱気の虫を打ち消す強気の顔が出て、この期に及んであれこれ心配してもしょうがないと気力をふるい立たせる。そのときには、当代の日本人の誰かが移民国家体制を確立しなければ、「平成の日本人が日本を二流国家にした」と、50年後の日本人から怒られるのではないか、そんな脅迫観念にとらわれる。
 心の葛藤はそう簡単にはおさまらないが、わたしは生来の楽天家である。慎重居士ではなく果敢の士である。今が坂中英徳の真価が問われる時だと判断し、日本の救世主になるのは天命であると自分に言い聞かせ、与えられた運命に従わなければならないと覚悟を決める。
 以下に今後の行動指針を心にしるす。移民国家の王道を行くためである。
 多くの人との出会いがあり、多くの人の協力があって今の自分があることを忘れず、移民国家の産みの親としての義務を果たす。
 移民立国への道の先駆者の立場を自覚し、天から授かった使命をまっとうする。厳しい局面を迎えても決して逃げず、移民革命の最前線に立つ。
 天は移民政策に味方すると信じ、天の時を待つ。世界の誰よりも広い心を持つ日本人は移民をこころよく迎えると確信する。
100年後の日本人は人口崩壊の危機を乗り越え、世界の手本となる移民国家の創立にまい進していると想像をたくましくする。
 

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