1. TOP
  2. 政策提言
  3. 世界の神々が祝福する移民国家ニッポン

世界の神々が祝福する移民国家ニッポン

当代随一の革命家が今日まで命をつないで「天運」も「天職」もすべて存在すると思うようになった。なぜ合理主義の権化が神頼みの考えを抱くようになったのか。

日本社会と人類社会のあり方を根本から変革するという国民的・世界的・人類史的課題に単独で挑んでいるからである。孤立無援の中、私一人の力ではいかんともしがたい問題と死闘を繰り広げているからである。今の私は、天の助けを借りてなすべきことのすべてを成し遂げたから、日本と人類の運命は天運にゆだねる心境に達した。

そのような中、移民国家の立国に希望が持てる局面に入り、激動の人生を客観的に見つめる余裕が生まれた。以下において天運と天職が次々とはこばれてくる幸運の極致のような人生を振り返る。

いつも天が味方して新しい歴史を切り開く仕事にめぐりあった。世界の知識人が評価する移民国家理論の金字塔を打ち立てた。平安時代から続く移民鎖国の強固なる壁を突破し、移民国家への道をつくった。それに呼応するかのように多数の若者が移民賛成の声を上げた。政府が移民立国の方向に針路をとった。

これまでの長い道のりを思い起こすと、いばらの道が延々と続くものであった。そんな中、あたかも天の導きに従う形で、人口減少期の日本の存亡がかかる移民問題と正面から向き合い、問題の本質を衝いた論文を量産し、問題解決の道筋を国民に示す立場を貫いた。お天道様が見ているので人の道に外れたことはできないと心に刻み、正しいと信じることのみを実践してきた。

四面楚歌の状況下で苦難と試練に耐える時代が続いたが、2015年を境に時代の風向きが変わった。坂中移民国家ビジョンは時代の風に乗った。日本で生まれ育った移民国家の姿を視界にとらえるところまできた。

学生時代の私は特に変わったところがない普通の学生だった。大学を卒業後は、安定した職業に就きたいと思って国家公務員の職を選んだ。法務省入国管理局というマイノリティの問題を所掌する地味な役所に入った。そのとき禁忌とされる問題との闘いに終始する苛酷な人生が待っているとは思ってもみなかった。どんな未来と出会うかは神のみぞ知るである。

以下は、公務員生活を終えた2005年4月以降の話である。私は移民社会の理想的な姿かたちを考えることしか能のない人間である。せちがらい日本にそんな空理空論を唱える楽天家の働き場所はなかった。第二の人生で適当な就職口が見つからなかった私は、ボランティアとして移民政策の研究に専念する道を選んだ。「組織人」から「自由人」への転職である。官僚組織のしがらみから完全に解放された。天下晴れての自由人として移民政策研究一路の道を突き進ことになった。のるかそるかの決断であったが、それがその後の人生の飛躍につながった。
 
法務省を退職するに当たって私は、世界に冠たる移民国家を創建する目標を立てた。これこそ私が天から授かった天職だと思った。同時に、日本の歴史を塗り替えるほど気宇宏大な計画に挑戦する以上、持てる力の限りを尽くして事に当たろうと決心した。

そして2017年1月。日本型移民国家を支える理論をほぼ完成させた私は青天の霹靂のような出来事に遭遇した。移民国家の象徴として世界に君臨してきた米国が、トランプ政権の発足で移民の入国を制限する国へと転換したのである。それを目の当たりにした私は、経済大国の日本が移民開国を行なって世界の窮状を救うときがきたと受け止めた。以下は私の現在の心境である。

「世界中で移民・難民に寒風が吹き荒れる中で日本政府が移民国家宣言を発すれば、天の時を得た新参の移民国家は世界の人々に生きる勇気と希望を与える。世界の若者たちの熱烈な歓迎を受けて門出する移民国家・日本は世界の神々から祝福される」