世界の人道危機を救う役割が日本に託された

坂中提案

2016年12月現在、移民受け入れ問題は、私の問題提起を受けて国民的課題に浮上した。41年間、移民国家理論の形成と移民政策の実践を積み上げた努力が実を結んだ。国民の大半が実現不可能と考えていた移民鎖国体制をくつがえすところまできた。

いまの私は、移民政策のオピニオンリーダーの立場から、世界の模範となる移民国家の建国を急ぐべしと、政府と国民に迫っている。移民国家日本が、未曾有の人口危機を乗り越え、世界の若者が移民を希望する人類共同体国家として屹立する時代をみすえている。

ところが、移民・難民をめぐる世界情勢が激変し、私がそんな悠長に構えていることは許されなくなった。坂中移民国家構想が、今日の世界が直面する移民・難民問題を解決に導く指針となる可能性が出てきたのだ。場合によっては、世界の人道危機を救う役割を、日本のミスターイミグレーションが背負うことになるかもしれない。

すなわち、米国、フランス、ドイツなど既存の移民国家で移民排斥と人種差別の考えが幅を利かせるようになり、地球規模での人類共同体社会の実現を訴える坂中移民革命思想が世界史的意義をはらむものになったということである。

かねて欧米の移民先進国の轍を踏んではならないと主張してきたが、欧米諸国における排外主義と反移民勢力の擡頭によって、私の立てた移民国家構想の正しさが証明された。

日本政府に訴える。今こそ、日本生まれの日本型移民政策が世界に羽ばたき、存在感を示す時である。世界の移民大国が移民の扉を閉ざす方向に向かう中、人口激減社会の到来で移民受け入能力が十分ある日本が、50年かけて1000万人の移民を受け入れる用意があると国際社会に約束する時だ。日本が移民大国に舵を切れば、日本は人道危機時代の移民の希望の星になる。むろん欧米諸国の移民政策も正しい方向へ変わる。

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