世界が移民政策のプロフェッショナルと認めてくれた

坂中提案

 私の移民政策を真っ先に支持し、世界に発信してくれたのは、慧眼の外国人ジャーナリストたちだった。国内で暗闇の状況が続く中、一筋の光を投げかけてくれた。

 外国人ジャーナリストやメディアの評価がどれほど心の支えになったことか。世界が移民政策のプロフェッショナルと認めてくれてうれしかった。

 2006年3月21日のジャパンタイムズに「The doomsday doctor」(救世主)という表題の評論が掲載された。投稿したのは英国の『ザ・インディペンデント』東京特派員のディビット・マックニール氏。

 冒頭、「坂中英徳は日本の人口危機を治癒しようとしているが、誰も注意を払おうとしない」と指摘し、次のように述べた。

 <坂中は最近、少子高齢化による地域社会の崩壊の危機と、牢固とした低い出生率(2004年の出生率は1.28に低下)に警鐘を鳴らし、官僚の殻を破って「50年間で2000万人の移民受け入れ」を示唆した。>

 <坂中は『入管戦記』という著書で、慎重に言葉を選び、ユートピア物語と断っているが、「日本は多民族社会となり、アジア全域から移民を惹きつける国にならなければならない」と初めて提案した人だ。>

 2011年6月22日、『ウォール・ストリート・ジャーナル』(アジア版)の社説欄に「A new plan for Japan」(日本再興の新政策)という表題の社論が載った。その中で私の移民政策に言及している。

 <まさに今、誰かが日本革命の道を示し、それを断行しなければ、日本全体が悲劇に見舞われる。日本人口の高齢化に伴い、日本政府の経費を支える国家財政が破綻する。>

 <先週のオピニオン欄で坂中英徳が指摘したように、生産年齢人口の減少が革命的な移民政策を迫る新たな圧力となるだろう。外国人政策の改革も必要である。特に、出稼ぎ労働者ではなく、永住外国人を迎える移民政策への転換が不可欠だ。>

 2012年10月21日の『ジャパンタイムズ』に「Only immigrants can save Japan」(移民が日本を救う)というタイトルの評論が掲載された。サブタイトルは「新しい日本文明は、世界の民族が成し得なかった多民族共同体を実現し、世界文明のひとつの極として屹立するだろう」(坂中英徳著『日本型移民国家への道』)である。

 これを書いたのは在日歴30年のアメリカ人ジャーナリストのマイケル・ホフマン氏。坂中論文『日本型移民国家への道』と『人口崩壊と移民革命―坂中英徳の移民国家宣言』を読みこなしたうえで、私のことを「移民革命の先導者」と呼び、日本発の移民革命思想を内外に紹介した。

 <革命家の顔:元法務官僚、元東京入国管理局長の坂中英徳は、日本が崩壊寸前であることを危惧し、「2050年までに1000万人の移民を受け入れなければならない」と述べる。>

 <人口減少期に入った日本は、明治維新(1868年に始まった近代化・西洋化の革命)に匹敵する大改革を迫られる。日本人の生き方、国民の民族的構成、社会経済制度などを根本から見直し、新しい国を建設しなければならない。日本の移民国家としての復活は、究極の日本改革であり、日本が直面しているあらゆる問題を解決する万能薬なのである。>

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