ウクライナ難民を暖かく迎える日本

冒頭ウクライナ難民を暖かく迎える国民世論が広範囲に形成されていることの歴史的・世界的意義を強調しておく。これは日本史に例を見ない美しい光景である。私たちはウクライナ難民の受け入れを起爆剤とし、世界に冠たる人道移民大国をめざす。
2022年4月1日、岸田文雄首相は特使として林芳正外務大臣をポーランドに派遣した。日本政府はポーランドにウクライナ難民に関する窓口を設置し、ウクライナ難民の円滑な受け入れを推進する立場を内外に明らかにした。これは日本が人道移民の受け入れを国際社会と約束したことを意味する。
日本財団(笹川陽平会長)は2022年3月28日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて日本へ避難するウクライナ人を1000人と想定し、一人あたりの渡航費30万円と、年間の生活費100万円を3年間提供すると発表した。笹川陽平氏はけたはずれの発想と力量の持ち主である。スケールの大きい日本人が出現しことに驚きを禁じ得ない。
東京都を筆頭に地方自治体の長は、ウクライナ難民に対して住宅の提供、就職支援、子供の教育などに尽力すると語る。
ウクライナ難民の正しい受け入れを契機に日本の移民政策が飛躍的発展を遂げることは論をまたない。移民政策のオピニオンリーダーをつとめる私は日本のウクライナ難民受け入れの世界史的意義を世界のひとびとに発信中である。