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『Japan as an Immigration Nation』(移民国家日本)の人類史的意義

長年の夢が実現した。米国の出版社から坂中英徳著の英文図書が出版された。「Japan as an Immigration Nation:Demographic Change, Economic Necessity, and the Human Community Concept」(LEXINGTON BOOKS、2020年2月)である。

日本型移民政策の全体像、人類共同体思想のエッセンス、日本革命と世界革命の必然性、日本の移民国家ビジョンの創造性と普遍性について論じた。さらには、世界の移民政策の歴史的転換を世界の人々に迫った。人類共同体社会の理念に基づき世界の人道危機を救うことを究極の目標にすえた雄編である。

この本は日本型移民政策の世界的展開を象徴する書籍と位置づけられる。新型コロナウイルス問題の深刻化による国境封鎖、人種差別意識の顕在化など世界の国際法秩序が崩壊寸前の時代に一筋の光明をもたらすものであると認識している。それにとどまらない。日本生まれの人類共同体構想の持つ創造性を世界の知性が評価したことをそれは意味する。すなわち「日本の移民政策」から「世界の移民政策」への飛躍である。

この本は国の内外の知識人から衝撃を持って迎えられるだろう。早速、1975年の坂中論文以来の友である谷口智彦慶応義塾大学教授から「Three cheers」「A beautiful accomplishment」「快挙達成」という絶賛の言葉をいただいた。

坂中移民政策理論の最高傑作は世界各国の移民政策にじわじわ影響が及ぶだろう。世界の評価があって初めて日本人の業績を評価する日本政府に移民開国の決断を迫る決定打になると思われる。22世紀初頭には、人類共同体の理念を体現した移民国家ジャパンが移民政策の世界でモデル国として君臨しているだろう。

移民政策の意義を国民に理解してもらうことを念願し、いつの日か崇高な理想が現実のものになると信じ、論文一筋の人生を歩んだ。1975年の古典的論文から2020年の英文図書までの45年間の歩み――世界最高レベルの移民国家理論の構築を志したこと、多数の著作を出版したこと、世界の知識人が人類史的意義を認める英語版論文集の完成を見たことを回想し、実り多い論文人生に喜びを感じている。