『朝日」の社説:「『経団連と移民』――生活者の視点で検討を」を評する

坂中提案

8月28日の朝日新聞は社説は、経団連が近く「日本型移民制度」の検討を始めることを歓迎すると述べたうえで、「移民問題を国民全体で議論していきたい。欠かせないのは『生活者』の視点を徹底することだろう」と注文をつけた。

『朝日』が次のように指摘している点は同感である。「日本型移民制度が、技能実習制度や、研究開発などに携わる『高度外国人材』受け入れ制度の隙間を埋め、人件費の抑制をはじめ経営の利便を高めるだけの内容にとどまるなら、国民からの批判は免れまい」。

朝日新聞は「まずは検討を始める。その一歩を踏み出すことが重要だ」という言葉で社説を結んでいるが、人口崩壊の脅威が迫る日本にそんな余裕はない。榊原定征経団連会長が7月の経団連主催の夏季フォーラムで述べたように、日本は「移民に頼らざるを得ない」危機状況にあるのだ。もはや議論している場合ではなく、政治に歴史的決断を迫る時だ。

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