『日本型移民国家の創造』の発刊

坂中提案

『日本型移民国家の創造』と題する新本は、移民国家の道を開いた日本人の自叙伝である。激動の地球時代に生きる日本人への建白書である。独学で移民政策学を修めた学徒の卒業論文である。日本と世界の存亡をかけて人類史的課題に取り組んだ坂中英徳の一世一代の作である。

なお、移民政策の立案過程の体験的記録としてのちのち活用されることを念頭において正確を期した。移民政策関連の歴史的事実、並びに、坂中の認識、見解及び将来展望をストレートに表現した。

この移民政策論集は、生涯をかけて積み上げた知的財産の全部を投入して成ったものである。これをもって40年の論文人生は終焉を迎える。

論文一路の人生を振り返ると、わけても移民鎖国体制の打破が主題の著作をあらわすに当たっては、これさえ書き上げればいつ死んでもいいと思って世に出した。今回の新著も全身全霊をうちこんで完成にこぎつけた。たとえ当世に志を得なくとも、移民革命が成らずして天命が尽きても、新しい時代を開くため万感の思いをこめて筆を執ったこの書が、歴史の風雪に耐え、移民政策論の古典として読み継がれることになれば、これ以上の幸福はない。

21世紀初頭の日本人が打ち立てた世界平和思想が人類の課題として取り上げられる近未来を想像すると心がはずむ。日本の革命家の頭に天啓のごとくひらめいた人類共同体構想について国の内外で論争が繰り広げられることを祈っている。 

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