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「移民国家ニッポン」の未来図

2020年の日本。時の内閣が、移民の受け入れで人口減少社会を乗り切るため、「日本型多民族共生社会」の樹立を国の基本方針とする旨を閣議決定する。そして、世界から多士済々が移住したいと憧れる「移民国家ニッポン」を目指し、民族や文化の異なる人たちを正当に評価する社会作りを国民に呼びかける。同時に、移民受け入れ政策の立案、多民族の国民統合などを担当する「移民庁」を設置する。家庭、学校、職場、地域社会においては、外国人との共生運動を展開し、外国人と交わり、切磋琢磨することで、新たな可能性と喜びを見出す日本人が増える社会環境を整える。

その上で、政府は、「日本型移民政策大綱」を定め、50年間で1000万人の移民を計画的に受け入れる国家的事業を開始する。

時は流れて2050年。総人口1億人のうち外国出身者は1000万人。もともと人間は異なる民族への憧れや好奇心を潜在的に持っている。日本社会全体が「多様性」を重視する方向に舵をきったことで、「異なる文化を持つ人」に対して好意的なまなざしを向ける人たちが次々と現れている。若い世代からは人種や文化の相違に魅力を感じる人が続出し、異民族間結婚ブームが起きている。多様な民族の受け入れを歓迎する国民が一丸となって、世界初の「人類共同体社会」の実現のため奮闘している――。