「東京五輪」の年を「移民元年」に

坂中提案

政府は2020年に年間4000万人の外国人観光客を招く「観光立国」を目標に掲げ、査証を免除する国を大幅に拡大するなど、外国人観光客を増やす政策を推進している。私は外国人観光客の飛躍的増加は移民政策の推進に絶大な効果をもたらすと認識している。

外国人観光客が増加すれば、日本が好きになる外国人やリピーターの外国人、日本への移住を希望する外国人の増加に拍車がかかる。日本人と外国人が親しく接する機会が増え、移民の受け入れに対する国民のアレルギーが弱まる。外国人に親近感を覚える日本人が増えれば移民立国への追い風になる。

私は50年間で1000万人の移民を迎える「移民立国」を提唱しているが、外国人観光客のなかに日本での生活や日本の文化に憧れる移民希望者が数多く含まれていることは言をまたない。

2020年の東京オリンピックの開催前に政府が移民開国を決定してほしい。オリンピック見物で日本を訪れる4000万人の外国人観光客の中には、前述したように日本への移民を希望する人材が数多く含まれている。その中から移民候補を厳選すれば、日本に憧れる世界人材を多数獲得できる。超少子化による人材不足で社会も経済もうまく回らなくなった日本にとってこんなありがたい話はない。この100年に一度のビッグチャンスを逃してはならない。移民審査窓口を全国の主要都市に設置するなど準備を整えて移民開国の年を迎えたいと希望する。

政府にお願いがある。「東京五輪」の年を「移民元年」にするとともに、人口が激減する日本の将来に絶望している若者を元気づける「飛躍の年」にしていただきたい。

東京五輪の期間中に日本の若者と世界の若者の交流イベントが日本各地で開かれ、国籍・民族・人種・宗教の異なる若者たちの異文化交流が盛り上がる。日本の若者と世界の若者の間の友情と愛情が育まれる。世界のメディアが多民族間の共生が進む日本の素顔を報道する。

反対に、仮にも世界の若人の祭典の開催国たる日本が移民開国を拒む愚挙に出れば、世界の若者と日本の若者の心を痛く傷つける。世界のメディアの報道を通して頑迷な移民鎖国の日本イメージが世界中に広まる。その場合の日本が受けるダメージは計り知れないものになると、日本の為政者は思い知るべきだ。

 

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