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「一神教の世界」から「多神教の世界」へ

 21世紀のいま現在。世界の大半の人々が、東洋の孤島に住む坂中英徳が提唱する人類共同体の理念を、実現不可能のユートピア物語と考えているであろう。しかし、多神教の世界に棲む日本人が真っ先に人類共同体社会を打ち立てるという私の信念は確固たるものだ。

 異なる民族と宗教に対する精神的許容量が大きい日本人は、人類社会がかかえる民族対立と宗教対立を円満に解決する哲学を持っている。森羅万象に神がやどると考える日本人はすべての民族・宗教と公平無私につきあう稀有の存在である。世界各地で燃え上がる民族感情と宗教感情を和平の心でしずめ、民族問題と宗教問題を平和的に解決する潜在能力が日本民族のDNAとして備わっている。それは全人類を和解に導く世界平和哲学である。

 地球上に存在するすべての人種・民族・宗教はひとしく平等であると考える私たち日本人は、戦争のない世界を創るという人類史的使命を帯びる立場から、悠久の世界平和を目標に掲げて前に進む決意だ。